徳寿宮 トクスグン |
徳寿宮(トクスグン)はもともと世祖(セジョ)の一番上の孫である月山大君(ウォルサンテグン)の邸宅でした。
しかし壬辰倭乱(文禄・慶長の役)の時、他の宮殿が火災で焼失したため、避難先から戻ってきた宣祖(ソンジョ)がここを行宮として定めました。
彼は昌徳宮(チャンドックン)の復旧工事が終わるまでここにとどまり、1611年(光海君(クァンヘグン)3年)10月、昌徳宮へ移りました。この時、ここを慶運宮(キョンウングン)と呼ぶようになりました。
光海君はその年12月に再び、(慶運宮に行き、1615年(光海君7年)4月に昌徳宮へ移るまでそこで暮らしました。この時期に初めて宮殿としての体面をもつようになったといいます。
その後、幾度もの歴史的辛酸をなめながら、その姿を保ってきた徳寿宮(慶運宮)には、英祖のような君主たちが直接訪ずれ、即祚堂(チョクジョダン)でお参りをし、平安な生活を送っている自らを振り返った場所でもありました。
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1896年、高宗(コジョン)がロシア公使館に身を寄せたとき、皇太后、皇太子妃は慶運宮へ移り住みました。また、慶福宮で殺された閔妃(ミンピ)の殯殿(死亡した王や王妃の棺を葬送の時まで安置する建物)と歴代の王の肖像画も一緒に慶運宮へ移し、宮殿として脚光を浴びるようになりました。
高宗がロシア公使館に滞在しながら、慶運宮に宮殿を建てる指揮をとりました。1897年、高宗はロシア公使館から竣工間近の慶運宮へと移りました。
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その後も工事は継続して行われ、k源殿(ソンウォンジョン)、咸寧殿(ハムニョンジョン)、ポムンガク、思成堂(サソンダン)などがつくられました。この年、高宗は即祚堂で大韓帝国の皇帝となりました。
1900年(クァンム4年)の春に発電施設が設置されて宮殿内に電気が灯るようになりました。1902年(クァンム6年)2月には、国家予算31万5千ウォンで中和殿(チュンファジョン)の建築工事が開始され、10月に完成しました。
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1904年(クァンム8年)に慶運宮に大火事がおこり、即祚堂、昔御堂、景孝殿(キョンヒョジョン)など中心的な建物と、そこに備えられてあったものが焼失してしまいました。しかしすぐに即祚堂、昔御堂(ソゴダン)、景孝殿、フムギョンカクが復興されました。
1905年(クァンム9年)には、慶煕宮へ渡って行ける橋が完成しました。純宗(スンジョン)は即祚堂で即位してすぐに昌徳宮へ移り、慶運宮を徳寿宮と改称しました。
1909年(ユンヒ3年)、即祥堂など西洋式の建物が竣工されたのですが、これが朝鮮王朝最後の建築工事となりました。1919年、高宗が咸寧殿で崩御するとともに、徳寿宮も宮殿としての役割を終えました。
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日本植民地時代、徳寿宮は廃宮として放置され、建物のほとんどが撤去され、規模も縮小されました。
独立後、1960年代に入ると徳寿宮は再び受難の時を迎えました。太平路(テビョンノ)一帯の発展を妨げるという理由で塀が取り壊されることになったのです。大漢門から太平路派出所まで6m、内側に道路を広くすると同時に塀を取り壊し、塀が石塀のかわりに鉄柵が新たに作られました。
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ソウル市は徳寿宮を市民の公園として、遊びの空間を作ろうという計画のもと、宮殿内にスケートリンクを作ったり、ベンチを置いたり、商店や食堂を建築したりしました。塀を鉄柵にしたのも外から内部が見られるようにという発想によるものでした。
その後、塀は本来の重厚な石造りのものに復元され、宮殿内部もある程度きれいになりました。しかし、宣祖以来の面影を保ってきた徳寿宮の面影を今に知るのは少しばかり困難になってしまいました。
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| 現在の徳寿宮の面積は18,635坪。宮殿内には正門の大漢門と外殿建物である中和門、中和殿、徳仏殿(トクフンジョン)、内殿建物である咸寧殿、即祚堂、浚明堂(チョンミョンダン)、昔御堂、光明門(クァンミョンムン)、静観軒(チョングァンホン)、石造殿(ソクジョジョン)など、数多くの様式建物がばらばらに残っています。また宮殿周囲に隣接して高層建築が林立しているため、景観が良いとはいえません。
しかし徳寿宮は、昌徳宮や慶福宮の規模には及びませんが、波乱万丈な大韓帝国末期の現場として多くのことを考えさせてくれる宮殿といえるでしょう。
現在、内部は一般の人々に完全開放され、都心の中の文化財と憩いの空間として脚光を浴びています。石造りの本館には宮中遺物博物館が、西館には美術館が開館され、文化空間としても大きな役割を果たしています。ソウル市内5大王宮の中で一番、人々でにぎわう所でもあります。史跡124号に指定されています。
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| 交通 |
バス:シチョン(市庁)前、クァンファムン(光化門)下車、10分
地下鉄:1,2号線シチョン(市庁・City Hall )駅
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| 入場時間 |
3−4月:a.m.9:00〜p.m.6:00
5−8月:a.m.9:00〜p.m.6:00
9−10月:a.m.9:00〜p.m.6:00
11−2月:a.m.9:00〜p.m.5:30
(チケットは閉館1時間前まで購入可能) |
| 入場料 |
トクスグン(徳寿宮)
25−64歳:700ウォン
19−24歳:300ウォン
65歳以上:無料
18歳以下:無料 |
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